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本を読もうよ。

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プロフィール

森乃あさ 

Author:森乃あさ 
児童文学を書くことが好きな、人に言わせると、
まめなB型。そして山ガール。
最近、ハーフマラソンはじめました。

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六月のリレー

本

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絶対に泣かない

本

「 絶対に泣かない」
               山本文緒
               角川文庫

~あらすじ~
15の職業の女性たちを描いた短編集。

フラワーデザイナー、体育教師、デパート店員、漫画家、営業部員、
専業主婦、派遣・ファイリング、看護婦、女優、タイムキーパー、
銀行員、水泳インストラクター、秘書、養護教諭、エステシャン、

~感想~

なかでもデパート店員を描いた
「今年はじめての半袖」が好きだった。

23歳の『私』は二年前、百貨店に転職。理由は同じ会社に勤める人
に失恋したから。
「死にたい」気持ちを仕事に向けた。クリスマスだろうが、お正月は
二日から働いた。
 デパートの催事場で働き、三年目、仕事に慣れないアルバイトや
パートがミスすると、年下だろうが、年上だろうが厳しくあたるので、
『私』が休憩室に入っていくと、話が止まったりした。
 ある日、仕事場に元彼が現れた。
「もう一度つきあいたいんだ」という。自分のかわりに選んだ彼女に対して
悪口をいう。
『私』は近くにいたバイト君を呼び、いずれ結婚するつもりでつきあっている
言うと、元彼は去って行った。
バイト君も顔を真っ赤にして、逃げるように去って行った。
 パートのおばさんに「あの子、あんたのこと好きなのよ。あんたのこと
憧れている人多いよ」と言われ、『私』は死なないでよかったと思った。
生きているといいこともあるんだなと。

―――――

ラストがとてもよかった。すかっとしたし、タイトルである半袖の描写が
よかった。

 私は掌で、自分のを肘をさすった。半袖から出た腕が、
ほてって熱を持っている。
 ああ、死なないでよかった。私はそう思った。生きていると、
いいこともあるんだなと、私は知らない子供のように単純に
そう思った。         

夕焼け色のわすれもの

本

「夕焼け色のわすれもの」 
               作:たかのけんいち 
               絵:千海 博美 

第20回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作。~

~あらすじ~ネタバレご注意

 翔太は担任の山田先生に頼まれて団地に住んでいる佐山くんの
忘れ物を届けに行くところ、純に声をかけられ、二人へ行くことになった。
 夕焼けの空、団地内の広場の隅にはトーテムポールが立ち、
いつのまにか不思議な昭和の時代にタイムスリップしていた。
 翔太の両親は離婚して、翔太は母と暮らしていた。
母が仕事で泊まりがけのため、翔太は祖父の家へ。
 祖父は古本屋を営んでいて、翔太は箱の中から夕焼けの
装丁の本を手にする。
 もう一度、純とあの団地へ行った。昨日は佐山くんの部屋ではなかった
のだが、今日行ってみると、トーテムポールはなく、佐山くんの部屋だった。
 なぜタイムスリップしたのだろう?
 タイムスリップしたその世界は?
 佐山くんの部屋だったところに住んでいた「かい」という少年は誰?
 1冊の本が謎を明かしてくれる。


~感想~

・タイムスリップした先が、ただ単に古き昭和の時代ではなく、
小説の世界だったのが、面白い。
・タイプスリップしたのにもワケがある。祖父のやり残したことを
本にして、翔太をタイムスリップさせるという展開は面白い。
・純(女の子)が翔太の世話をしていく。女の子のませた感じがかわいい。
・ラストで、純からではなく、翔太から告白するのもいい。

ラストラン

本

「ラストラン」 ランナー4
         あさのあつこ
         幻冬舎

~あらすじ~ ネタバレご注意

 ある日、光喜が自宅の電話を取ると、新聞部後輩からの
陸上部不祥事についての驚きの情報だった。
 部は当分活動停止。当然、秋の大会で碧李と競うこともなくなった。
日本の陸上界を背負っていく選手になる可能性のある貢を
陶山高校陸上部の監督もほおっておかない。戻ってこないかと
誘いをかける。貢はきっぱりと断る。
 光喜は久遠にもちかけ、二人を走らせる。久遠が手配した
陸上競技場には、碧李の監督も現れた。
 碧李は貢に食らいつき、周回を最速タイムで走る。碧李の足を
心配する監督、久遠をよそに、二人は、コースを外れ、競技場を
出て走り去って行った。


~感想~

・ありそうな不祥事という展開。その先どうなるかと期待していたら、
ラストは少し拍子抜けだった。
・碧李の妹、杏樹が気になっていたが、登場しなかった。残念。

レーン

本

「レーン」 ランナー3     あさのあつこ
                  幻冬舎 
~あらすじ~  ネタバレご注意

 三堂貢はいとこの光喜の家で暮らしていた。春の大会で
せりあった碧李とは、走ることが捨てられずトラックにもどってきた
ところは似ていた。新聞部の光喜はこの二人を追いかけるのは
面白いと感じていた。
 東部第一陸上部のマネージャー久遠を呼び出し、さぐりを
いれるもは、思うように口をひらかない。
碧李は新しいシューズを買い、偶然出会った貢と話している
間に杏樹を見失う。二人で捜し、杏樹は見つかった。貢も
新しいシューズを買い、二人はならすために走る約束をする。
 街中を20km走り終わり、貢は碧李に言った。
「おれはな、お前が嫌いだ。……、お前のこられない高みで
世界と戦うんだ」
 走ることで己と向き合う少年たちの、心の疼きと渇きを描いた
人気シリーズ第三弾。


~感想~

・このシリーズで貢の生活、なぜ陶山から清都高校へ転入して
きたかが、明らかになる。
・一緒に20km走る。引き寄せられるのだろう。かと思えば、
貢は碧李を引き放す。
二人の関係を光喜、久遠がよりおもしろくさせている。
・いよいよシリーズ4では、どちらが勝利するのか。
杏樹はどうなっていくのか。興味津津。

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