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森乃あさ 

Author:森乃あさ 
児童文学を書くことが好きな、人に言わせると、
まめなB型。そして山ガール。
最近、ハーフマラソンはじめました。

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象は忘れない

ほん

象は忘れない
     柳 広司   文藝春秋


2011 3.11の東日本大震災によって起こった
原発事故をもとに、それぞれの視点で
ショートストーリーが描かれている。

~あらすじ~
ネタバレご注意

『道成寺』
原発のある町で生まれ育った青年は
子どものころから思っていた。
〈原発って、すげーよな〉
〈電力会社、すげー〉
「建物は、たとえジェット機が落ちても
壊れません」と言われてきた言葉に
疑いなどもつはずがなかった。
原発事故後、原発関連企業、下請けの下請けで働く
青年が見たものとは・・・。

『黒塚』
地震、津波、青年団の一人として、町民の救出活動
走り回っていた青年。また、その友人も同じように
人のために動いていた。町のみんなは、できる限りの
ことをしていた。
だが、想定外の事態が起こり、十キロ圏内の住民は
全員直ちに避難。ところが、今度は二十キロ圏内
でもまた避難。いったいどうなっているのか。
正確な説明もないまま、うろたえる若者たちの
様子が描かれている。

『卒都婆小町』
三歳の子を連れて、東京で暮らし始めた女性。
優しく、頼もしかっただんなさんは、原発事故によって
漁ができなくなり、人が変わってしまった。
だんなさんから逃げるように東京へ来たものの、
東京での勉強会にはついていけない。
「ほーしゃのー、べくれる、せしゅーむ、
すとろんちーむ」
舌足らずの子どものつぶやきに、胸を突かれる。
自分が娘の年頃にしゃべっていたのは、
こんな言葉ではなかったはずだ。
勉強会の人たちは、同情の言葉をかけてくれる
が、自分の子ともを娘に近づけようとしない。
誰も、本気で助けてはくれない。
なんでこんなことになったんだろう。
身心ともに苦しむ母子の前に現れた中年女性。
母子は救われるのだろうか。

『善知鳥』、『俊寛』、の五つのストーリー。

「本作品は、東京電力福島第一発電所が
制御不能となったあの日以来、著者が目にした
様々な形のテキストをもとに書かれたものです。」
とある。
作者が取材した中で、あえて書かなかったことも
多いと思う。目を覆いたくなるようなことは
多かったにちがいない。
でもすっかり生活が変わってしまった現状を通して、
原発の恐ろしさ、生きていかなければならない
苦しさはしっかりと描かれている。
我身に降りかかったらどうする?

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