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森乃あさ 

Author:森乃あさ 
児童文学を書くことが好きな、人に言わせると、
まめなB型。そして山ガール。
最近、ハーフマラソンはじめました。

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かわいいめんどり

かわいいめんどり

「かわいいめんどり」  -イギリスとタジクの民話からー
      木島 始    さく
      羽根 節子   え

むかし、もりのはずれのちいさないえに
かわいいめんどりが1わですんでいた。

かわいいめんどりは、きれいずき。
朝も昼もピカピカそうじ、
夜は楽しくぬいもの、あみもの。
はさみと針と糸が好き。

あるひ、買いものに行くめんどりを
はらぺこのきつねがまちぶせ。
きつねが飛びかかろうとすると、
めんどりは、さっと木のてっぺんへ。

そこできつねがいう。
「こんにちは、めんどりさん、すてきな知らせをきいたかい?」
 めんどりが相手にしないと、きつねはもっとやさしく、
「ねえ、とてもすてきな知らせなんだよ」

それはこんな知らせだった。

動物はみんな、ねことねずみ、犬と猿も
みんな仲直りして、動物同士仲良しになる。
これからはだれも、いじめられたり、食べられたりなんか
しないんだよ。

だから、安心しておりておいでよ。

ところが、めんどりはそんな誘いにはおうじない

何が見えるんだい? ときつね。

木の上はとてもいいながめ。
あんたのきらいな猟師のところの犬が一匹
こっちへかけてくるだけ。

それを聞いたきつねは、びっくりして逃げ出した。

「どうして逃げるの? 動物はみんな仲良しになった
っていったのだあれ?」
とめんどりは笑いながらいった。


あくる日、きつねは犬が猟師と一緒に出かけるのを
見送ってから、もう一度めんどりを待ち伏せした。

きつねの尻尾が見えると、めんどりは木のてっぺんへ逃げる。
きつねは木の下でぐるぐる回りながらめんどりのすきを狙う。
とても速く回るので、それを見ていためんどりは、目が回り、
木の上からまっさかさま。

きつねは大喜び。さっそく、用意してきた袋に入れ、帰ろうと
するものの、きつねもふらふら目が回り、しかたないので、
袋をおいて、ひとやすみ。

めんどりはいつもポケットにはさみと針と糸を持っている。
おさいほうはかんたん。
きつねが寝ているすきに、袋をはさみで切って、出てくると、
石ころを詰め込んでおいた。

何も知らないきつねは、目を覚ますと袋を担いで家へ行く。
あまり重いので、つい、うれしそうなひとりごと。
ふとっためんどりだな。今夜はごちそうだ。

家へ着くと、きつねは鍋に湯を沸かし、
ぐらぐら煮えている鍋の湯の中に
袋の中のめんどりだと思っていた石ころを
ほおりこんだ。
熱い鍋の湯が飛び散り、きつねは大やけど。

あぶないところを逃げ出したかしこいめんどりは、
家で、いつものようにピカピカそうじ、
その夜も楽しくぬいもの、あみもの。


ーーーーーーーー

イギリスとタジクの民話です。
かわいいかしこいめんどりと
ちょっと間の抜けているきつねのお話。

袋に入れられためんどりが
はさみで袋をきり、自分のかわりに石ころ
を入れるところなど、グリム童話の「オオカミと7匹の子ヤギ」
に似ている気もしますが。

目が回ったきつねがひとねむりしちゃうところが、
いいですよね。せっかくめんどりを手に入れたのに、
ここでめんどりにしてやられてしまうんだから。

ものがたりとあまり関係ありませんが、
この主人公がくらしを楽しんでいるところが好きです。

家の中はぴかぴか、
絵を見ていると、ほんわかしてきます。
暖かな部屋で、気に入った家具に囲まれて(絵を見ていると
そう思えてしまいます)、美味しいものを作ったり、
お茶を飲みながらあみものをしたり、きっと、その
編んだセーターや椅子カバーは、
仕上がりもよく、いい色合いで、飾っておいても
いいくらいのものなのでしょうね。
なんて想像してしまいます。

イラスト

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