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森乃あさ 

Author:森乃あさ 
児童文学を書くことが好きな、人に言わせると、
まめなB型。そして山ガール。
最近、ハーフマラソンはじめました。

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五七五の夏

本

「五七五の夏」   万乃華れん  作   黒須高嶺  絵

~あらすじ~ネタバレご注意

順平の両親はともに川柳好き。

あかぎれて お酒つぐ手を ネコの手に
さかずきを 置いてネコの手 包みこむ

両親の川柳が新聞で入選したのをきっかけに
順平のクラスでは川柳の授業が行われる。
講師は、もちろん順平の両親。
まずはおとうさん、翌週がおかあさん。

テーマは手。
隣の席どおしで、手を見せあって、川柳を詠む。
順平は千夏の小さな手を見ながら、すっごく柔らかいん
だろうなと胸をどきどきさせる。

千夏の川柳は
汗ばんで シャツで手をふく  暑い夏

千夏はその川柳を変更した。

つなぐまえ シャツで汗ふく 暑い夏

順平のおかあさんの授業を数日後に控え、
千夏は順平に川柳を催促する。
二往復は発表することになっていたからだ。

順平は、ノートに走り書きをする。
ありがとう 汗をかくのは 暑いせい
すると、千夏
ちがったの? その汗のわけ 知りたいな
順平
教えない きみの気持ちが わかるまで

そんな川柳恥ずかしくて発表できるはずがない。
順平が発表したのは、

ありがとう ――  ――  
その川柳に続いて、
教室に あったらいいね クーラーが
すずしけりゃ すらすら動く ペン持つ手

順平のおかあさんは、自分で自分の手を詠んでみるといい。
毎日の生活をふりかえるいい機会になるからと言う。
そしてお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんの手も
ゆっくり見てみなさいと言う。
感謝の気持ちを改めて思うことができるはずだからと。

盛り上がった川柳の授業の締めくくりとして、
クラスの川柳は作品集にまとめられた。
順平は、学校帰り、千夏に
印刷ミスだったから、訂正版と、
赤ペンで書きかえた元の川柳を書いて渡した。

夏休みに入り、
千夏が八百屋をやっている順平の家へ
翌日のピアノ教室発表会の招待状を持って現れる。

発表会であったら、夏祭りに誘おうと決意する順平。
うまくいったのだが……。

店で友人の拓也と野菜を使って野球のまねごとをしていたのを
おとうさんに見つかり、こっぴどく叱られる二人。
順平は、店の仕入れ先のひとつでもある農家へ手伝いを
命じられた。

朝の八時
かっちゃんと呼ばれているおばあさんから広い畑で大根抜きを
させられる順平。直径が6センチより太いの抜けと言われても
よくわからない。
かっちゃんに手首を引っぱられ、その人差し指より太いのを
抜けばいいと言われる。
今度は抜き方が悪いと怒られる。
かっちゃんは、葉っぱが折れないように一本、一本、
丁寧に抜くと、大根を撫でるように土をはらい、ねかすように
置いていた。
長靴に麦わら帽子をかぶり、慣れない重労働。
やっと終わったとき、
ぐったりした順平の前におにぎりが差しだされた。
食べたいのはやまやまだが、順平はかっちゃんの
真っ黒でしわしわの手、土色のつめを見ると、
食べずに帰ってしまった。

順平の淡い恋の行方と、
かっちゃんのお手伝いをすることで、
少しずつ成長していく順平。
小学五年生の夏は五七五から始まった。


~感想~

川柳でぽんぽんやりとりをする順平の両親。
家の中でコミュニケーションがとれている。
食事は新鮮な野菜満載の手作り料理。

こんな家庭なら、いい子に育つだろうと、
思った。
自分の想いを言葉にする川柳。
コミュニケーション不足と思われる現代に
気軽な言葉遊びとして広がっていくといいと思った。

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