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プロフィール

森乃あさ 

Author:森乃あさ 
児童文学を書くことが好きな、人に言わせると、
まめなB型。そして山ガール。
最近、ハーフマラソンはじめました。

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わたしと空と五・七・五

本

「わたしの空と五・七・五」
            森埜 こみち  作
            山田 和明   絵  
            講談社
「第19回ちゅうでん児童文学賞」大賞受賞作品

~あらすじ~ ネタバレご注意

中学に入った空良は、どこのクラブにするか決まらない。
クラスではなかなか友達もできない。
ちょっと気になるのは、となりの席のソウタ。

ある日、靴箱に入ってたチラシを見て、文芸部を
のぞいてみた。
そこには部長の冬馬さん、副部長の谷崎さん、
たったひとりの新入部員の小林さんがいた。

新入部員を増やすための句会を催すという。
クラスでは口の重い空良だが、文芸部だと
話しやすい。

けれど俳句なんて……つくれない。
ふつうに五・七・五で作ってみるも、
説明的。それを冬馬さんが少し直しただけで
俳句のようになる。
思うままに言葉を連ねる。季語を入れてみる。
初めはそんな作り方でいいという。
なんか面白い。

空良は文芸部に入部した。
ところが句会にだす句が思いつかない。
先輩に言われるまま、吟行にでた。
学校の中を歩きながら思いつくままに
言葉を連ねる。ぱっとしない。
その時、空良は、サッカー部のソウタが偶然
先輩たちにいじめられている現場に遭遇する。

空良に気づかれ、いじめは止まった。
ソウタは「だれにもいうな」と言ったが、空良は
怖くてたまらない。

俳句会、見学者もちらほら集まり、始まった。
空良は思いのたけを句にした。
冬馬さん、谷崎さんはそれぞれに上手い。
小林さんの句も初々しくていい。

空良は恥ずかしかったが、空良の句のひとつが
天・地・人の人に選ばれ、自信をもつ。

話しやすい部活の友人の小林さんに空良は
ひとりでも大丈夫オ―ラが出ているという。
といわれ、クラスでの自分を少し変えてみようと
する。
たあいないことでも、人と笑うのは楽しい。

俳句会を見学してくれた子が空良の俳句を
ほめてくれた。苦手だった夏美、ソウタも話の
輪の中に。
どんな句? と夏美。
ソウタのことを心配して詠んだ句がソウタに
バレテしまう。空良は俳句をつくることで気持ちに
がらくになったけど、ソウタは……。

悔しさに 眠れぬ夜も 蘆の角

蘆はヨシズのヨシ。葦はまっすぐのびる。夏には
人の背丈を越えてのびる。だから葦はすごいの。

その言葉は、ソウタに伝わったようだった。


~感想~

思いつきでよんだ五・七・五を
先輩が少し直すと、情景が浮かんだり、
雰囲気が変わっていく。
俳句っておもしろい。空良が思ったように
読者も思うんじゃないかな。

空良の人と無理に合わそうとしない。
自然体がいい。
無理しなくても小林さんのような友達は
自然に見つかるんだなと思った。

俳句会は、本格的で臨場感が伝わった。

文芸部の先輩、小説を書く中2の谷崎さんの言葉が
印象に残った。
「……本音を隠したいから。本音はうじうじしているからよ。
嫉妬だってあるし、劣等感だってある。相手のことが嫌いで、
腹の中であっかんべーをしていたりする。腹の中にはこういう
ウジ虫がいるのよ。ウジ虫を飼いながら過ごしている。
……美しい物語は美しい成分からできているんじゃない。
ウジ虫からできているのよ

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