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森乃あさ 

Author:森乃あさ 
児童文学を書くことが好きな、人に言わせると、
まめなB型。そして山ガール。
最近、ハーフマラソンはじめました。

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アナグマたちの夜

本

アナグマたちの夜 (1978年) (童心社・創作シリーズ) - – 古書, 1978/11
岡野 薫子 (著)

~あらすじ~ 

長野と新潟の県境にある自然の
深い森林とカラマツ林におおわれた
山のふもとに住むアナグマは
人間が山荘を建設するため、巣穴から
追い出され、恐ろしい目に遭い、
親や仲間を失った。

新しい巣穴で暮らす生き残ったアナグマは
親となり、何も知らない子らは無邪気に
人間の住む山荘に近づいていったり、
危険なところへでかけたり。

畑のとうきびやみつばちの巣箱をねらう
アナグマに人間はわなをかける。
人間にとって、たぬきもアナグマもおなじもの。

うさぎやカケス、モモンガなど、たくさんの生き物が
住む山に、開発はさらに大きく進み、
キャンプ場、スキー場と、人間の手が入っていく。

「山も変わっていくなあ」
さびしい思いを抱える人間もいた。
ヨヘエじいさんだ。
アナグマやイタチ、生活を変えられないものの
ために変わらない場所を自分の力で少しでも
多く残してやりたいと思っていた。

アナグマの長もまた、年老いてはいたが、
深い悲しみの中でまだこのままじゃ死ねない
と思っていた。
ここより少しでも安全な場所へ、アナグマの道を
地下に掘っていこうと、その計画を春になったら、
わかいものたちに話そう。
そう思うと、久しぶりに力がわいてくるのを感じて
いたのだった。

~感想~

アナグマやうさぎ、カケスなど生きもの
の暮らし、人間によって脅かされる様子が
とてもリアルに描かれている。

アナグマの立場になって読み進め、
もともと住んでいる場所を勝手に壊し、
そこに住む生きものを殺す人間は
非道だと思ったり。

人間の立ち位置になり、
そうだよね。丹精込めて育てている
とうきびを荒らすアナグマは退治するよね。
と思ったり。

この表現が印象的だった。
〈人間は自分の子どもばかりでなく、
いろいろなものを育てるって。
だからそいつをよこどりされると、
ひどくおこる〉


あとがきに書いてあった。
作者は、『アナグマの立場にたって、
山の変わりようを書いてみたかった。
……
先住者のアナグマたちをおしのけて
山に入ってきた者たちは、もっと謙虚に
ならなくてはいけないだろう。』

アナグマとの共存は理想だ。
いつかしっぺ返しがくるかもしれない、
人間の身勝手な部分を感じながらも、
ラストはよかった。

『……
春には、ふかふかなうぶ毛をきた、
かわいいあかんぼうが生まれてくるはずであった。』

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